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ITSN法務会計コンサルタント 

 与信管理に役立つ建設業会計      2

  

 ◆法定の建設業会計

〇 建設業法施行規則(抄)

会計処理の細かいところまでは、規制されていませんが、様式15号の

貸借対照表・様式16号の損益計算書また、これらの勘定科目と

その適用を定めています。(勘定科目の意味と性格) これらは、

建設業の許可、または、更新申請及び経営審査事項申請時、

添付する財務諸表に関する規則です。この勘定科目と摘要に

忠実に従わないと様式15号・様式16号通りの財務諸表が

作成できません。建設業許可業者は、規模の大小にかかわらず、

この方法で、会計処理することが、義務づけられています。

〇 未成工事と完成工事

どんな工事でも、未成工事から始まり、完成して発注者(施主)に

引き渡されたとき、完成工事になります。未成工事の間の収入は、

全て未成工事受入金、工事原価となる支出は、未成工事支出金とします。

完成したとき、未成工事受入金累計額を完成工事高に、

未成工事支出金の累計額を完成工事原価に振替ます。

建設業では、1日で終わる工事もあれば、何年もかかる工事もあるので、

工事を受注したとき、工事着手金が入金したり、完成するまでの間に

(前渡金)出来高払等(中間払)の支払を受けても、

完成工事高にはなりません。また、材料費・労務費・外注費を毎月支払っても

完成工事原価にはなりません。完成するまでは、全部、未成工事ですから、

未成工事受入金と未成工事支出金にします。

どんな小さい工事も未成工事になります。小規模の建設会社、

専門工事会社等においては、1工事づつ、工事台帳を締め切って

振替手続を行うのが面倒なため、ミスとわかっていても収入は、

直接完成工事高、支出は、直接工事原価としている会社も多いと

聞いております。また、未成工事を税務当局に前もって承認してもらい、

仕掛工事一括扱(翌期売上高扱い)簡略決算振替をしているところもあります。

■ 勘定科目の説明

 1 勘定科目を覚えなければ仕訳は、出来ません。

  建設業の標準的勘定科目の説明から、入っていきたいと

  思います。

  A 勘定科目の分類

    1 基本的な勘定科目分類

      ○ 資産勘定・・会社に提供された資金が実際に使用されている

         形で、現金、預金、完成工事未収入金、建物、機械、土地

         注1・・完成工事未収入金-この勘定には、完成工事高に計上した工事

             にかかわる請負工事代金の未収額を記載します。

         車両運搬具等

          ◇ 流動資産勘定・・現金、預金、完成工事未収入金、未成工事支出金

            注1・・現金勘定-現金の手元有高・小口現金・小切手郵便為替証書

               ・公社債の利札等金銭と同一の性質を有するもの

            注2・・預金勘定-普通預金・当座預金・通知預金・定期預金・譲渡性

                預金等で履行期が決算期後1年以内に到来するもの

                したがって1年を超えるものまたは超えると認められたものは投資等の

                部に記載する。   

           注3・・未成工事支出金-この勘定には引き渡しを完了していない工事に要した

               工事費を記載します。(ただし、長期の未成工事の工事費で、

               工事進行基準により完成工事原価に入れたものを除きます。)

          ◇ 固定資産勘定 1 有形固定資産・・建物、土地など

                      2 無形固定資産・・電話加入権など

                      3 投資等・・投資有価証券など

          ◇ 繰延資産勘定・・社債発行費など

      ○ 負債勘定・・銀行等より借り入れた資金、下請、協力会社

          より支払を猶予されている債務などで将来現金等で支払う

          必要がある。

          ◇ 流動負債・・工事未払金など

          ◇ 固定負債・・長期借入金など

      ○ 資本勘定・・株主が出資した資金と経営活動において

         増加した儲けです。

          ◇ 資本金勘定

          ◇ 法定準備金・・資本準備金、利益準備金

          ◇ 剰余金(欠損金) 1 任意積立金など

                        2 未処分利益(未処理損失)

                        3 その他の剰余金

      ○ 収益・・用役や物品を提供し、その見返りとして受け取る対価の

        ことをいいます。

      ○ 費用・・収益を得るために提供あるいは消費された物品や用役の

         価値です。

      ◆ 収益と費用との差額を損益といいます。

         収益が費用より大きければ利益が出たといい、逆に費用が

         収益より、大きければ損失といいます。

      ○ 費用勘定は、営業費用勘定としての売上原価勘定並びに

         販売費及び一般管理費勘定と、支払利息などの営業外費用と

         固定資産除却損などの特別損失勘定に分かれます。

 


                    貸借対照表勘定

      ______________________________

 資産=流動資産=現金・預金      | 負債=流動負債=工事未払金等

          完成工事未収金     |      固定負債==長期借入金等

   固定資産=有形固定資産=建物・土地等|     資本金

         無形固定資産=電話加入権|     法定準備金=資本準備金

          投資等=投資有価証券等|               利益準備金

       繰延資産=社債発行費等    |  剰余金(または欠損金)=任意積立金等

                                      = 未処分利益
                                        (または未処理損失)

                                        =その他の剰余金  

   

                  損益計算書勘定

   ______________________________

  費用=営業費用=
       売上原価=完成工事原価等 | 収益=営業収益=売上高・完成工事高

      販売費及び一般管理費=役員報酬等|

     営業外費用=支払利息等    |      営業外収益=受取利息等

     特別損失=固定資産除却損等 |      特別利益等

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